絵酔ダイアリー

イラストと短歌と赤毛のアンの読書備忘録

犬(赤毛のアン)*パステル画

今年の梅雨は、本来の梅雨らしい梅雨の様な気がします。

雨が降っていると気温が低いので、湿度はあっても過ごしやすく感じます。



さて赤毛のアンのお話です。

レッドモンド大学時代は猫たちと過ごしたアンですが、ギルバートとの新居では、犬を飼うことになります。
その前にフォアウィンズの心の友である、レスリーの愛犬が息を引き取ります。



***

ある日、レスリーが飼っていた年老いた犬が死んでしまった。
レスリーはなげき悲しんだ。
「あの犬は長い間、わたしの友だちだったのよ」レスリーは悲しそうにアンにいった。

「もともとは、ディックの犬だったの。結婚する一、二年前から飼っていて、四人姉妹号で海に出てしまうとき、わたしに預けていったの。
カルロはわたしに、とても懐いてくれたわ―母さんが死んでひとりばっちになってしまった、あの辛かった年を、何とかきりぬけられたのも、カルロの愛情に支えられたからよ。

ディックが戻ってくると聞いたとき、カルロはもう今までのように、わたしだけの犬ではなくなってしまうのではないかと、心配したわ。

でも、カルロはディックにあんまり愛情をしめさなかったの。
前はあんなに大好きだったのに。
まるで赤の他人を相手にするように、かみつこうとしたり、うなり声をあげたりしたわ。

わたしはうれしかったけど。

愛情をひとりじめにできるものを持っているのは、いいものよ。

あのおじいさん犬のおかげで、どんなになぐさめられたことか、アン。

この秋、とても弱ってしまったので、もう長くはないだろうと思ったわ―でも、大事にめんどうをみてやれば、冬を越させることができるかもしれないと願っていたのに。

今朝は、とても元気そうだったのよ。
暖炉の前の敷物の上に寝ていたの。それがとつぜん起きあがったと思ったら、よろよろわたしのほうにやってきたの。
頭をわたしのひざにのせて、大きな優しい目に愛情をこめて、わたしを見つめて―そのあと、ぶるっと身をふるわせたと思ったら、死んでしまったの。
あの犬がいなくなったら、寂しくてたまらないわ。」


「わたしに違う犬をプレゼントさせてちょうだい、レスリー。」
アンが言った。
「ギルバートへのクリスマの贈り物に、すてきなゴードンセッターを手に入れることにしているの。あなたにも一匹贈るわ。」

レスリーは首をふった。

「ありがとう。でも、アン、今はまだだめ。まだほかの犬を飼う気になれないの。その犬に分けてやるだけの愛情が、残っていないような気がするから。もしかしたら―そのうち―いただくかもしれないわ。

わたしを守ってくれるものとして、犬は必要だと思うわ。でも、
カルロにはまるで人間みたいなところがあったからーあわててほかの犬をかわりに飼うようなことは、してはいけないという気がするの。」
(「アンの夢の家 第28章」より)

***





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マルマンスケッチブック B4
ソフトパステル クーピーペンシル

3年くらい前に描きました。



親類の愛犬。マリラくらいのオールドレディです。
(うちは家族にアレルギー持ちがいるので残念ながら飼えません。)

元保護犬の雑種です。

保護される前の幼い頃、人間の子どもたちに悪さをされた様で、今でも散歩の時に公園で子どもたちが遊んでいたりすると、必ず避けるようにします。
犬も「雀百まで踊り忘れず」なのかもしれませんね。
飼い主の家族の子どもたち(今はもう大人ですが)には、もちろんそんな事は無く、とても懐いています。
毎朝、ヨーグルトを食して元気に散歩に行きます。長生きしてもらいたいです。

嗅覚の発達した犬では、人間よりも見た目に惑わされることなく、正確に判断することができるようですね。
アンのお話しでも、キーポイントになっていました。



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裏打ちしてみました*水墨画

梅雨入りした地方もあり、このところ雨模様が続いています。
室内干しで、家の中もジメジメ。
元気に鳴くカエルの声だけは、嬉しそうに響きます。
紫陽花も綺麗に咲いていますね。



ネットの中で、自分で裏打ちをする記事を読みました。


裏打ちは、専門家に頼むと高価なものです。(頼んだ事はありませんが)

自分で、手軽にできるものならしてみたいと、前々から思っていました。

試した事はないですが、今は簡単に自分で裏打ちできる専用の紙も売られていますね。

気軽に安価にできないか、ネットの記事を参考に自分でも試してみました。

裏打ちするのは、30年ほど前に和紙に自分で描いた水墨画



☆使用したもの

平らなボード
障子張り用のり
刷毛
画用紙
霧吹きスプレー
アイロン
アイロンをかける時のあて紙(私は厚めのカレンダーの紙を使用)

平らなボード、障子のり、画用紙はホームセンターで購入したものです。
あとアイロン以外は、100均のものです。



☆最初に障子のりを水で薄めます。
今回はのりの6割ほどの水を使いました。なかなか溶けにくいので、お湯で薄めた方が良かったかも…

☆平らなボードの上に、裏向きにした原紙に霧吹きをして湿らせます。和紙は濡れるとシワが伸びます。

☆裏向きのまま、薄めたのりを刷毛で塗ります。
全体に塗ったら、画用紙(原紙より少し大きめにカットしたもの)を上に重ねます。
バレンのような平らなもので、版画の様にならします。
バレンがなかったので、メジャーで代用しました。



☆その後、あて紙をしてアイロン(中温度)をかけます。

乾いたら、表に返して、表側もあて紙をしてアイロンをかけます。



☆完全に乾いたら、余分な紙をカットして完成。


若干のヨレはありますが、額に入れられるようにはなりました。
一箇所ほんの小さい穴が、空いてしまいましたが、ほとんどわかりません。
和紙のままでは額装できないので、試してみて良かったです。

本当に大切なものは、プロにお任せするのが安心だし良いでしょう。

絵だけでなく、書道などの作品も簡単に裏打ちできれば、飾ったり、ファイルに入れて保管するのが容易になりますね。

裏打ちできるのは、墨や耐水性の画材で描かれたものです。


水彩紙は高価ですし、気楽に描いたり書いたものの方が気に入る場合もあります。

和紙以外でも裏打ちできないか、又違う機会に試してみようと思います。



参考になれば嬉しいです。





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バラ園(木下利玄)*パステル画


遅咲きの薔薇がまだまだ綺麗に咲いています。

何年か前に訪れたバラ園の写真から
描いてみました。

そろそろ遠出したい気分ですが、腰がまだロングドライブには耐えられないので、もう少し先になりそうです。

自粛解除されても、急に活動できるわけではありませんし、警戒は怠らない様にしなくてはなりません。

行った気になって絵を描いてみるのも気分転換になりますね。



「愛に酔ふ雌蕊雄蕊を取りかこむうばらの花をつつむ昼の日」(木下利玄)

パステル紙 F6
ソフトパステ


グレーのパステル紙に描いたのですが、思ったより暗めになってしまいました。白の紙の方が良かったかも…



最近、短歌の勉強をしていて「笑まう(笑まふ)」と言う言葉を覚えました。
「笑む」に接尾語のふが付いた語です。
にこにこ笑う。微笑むの意味です。

上代語だそうで、ふは、反復、継続の接尾語なので、微笑んでいる状態が継続していることを表すのですね。
笑むより笑まう、とすると、よりニコニコした状態がingの継続状態である事が分かって、伝わりやすい気がします。
笑まふを使って、今度、短歌を作ってみようと思います。
日本語の文語表現は繊細で素敵ですね。



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蛍袋(九条武子)*パステル画

少しずつ日常が戻りつつありますね。でも戻らないものもやっぱりあって、複雑な気持ちです。

第二波に備えて、まだまだ気は抜けません。




「いだかれてありとも知らずおろかにもわれ反抗す大いなるみ手に」(九条武子)




黒画用紙
ソフトパステル 



今日の歌人、九条武子は名門西本願寺の大谷法主の娘として生まれ育ち、結婚後は社会活動家として活躍された方です。
仏教主義を柱とする京都女子大学を設立した事で有名です。
大正三美人の一人に数えられています。まさに、才色兼備。


絵もお好きだったようで、短い期間ですが、日本画家の上村松園に習っています。
松園の随筆に、武子さんの上品な美しさに打たれ、写生させてもらったと書いてありました。





今、ほたるぶくろの花が咲いています。

花言葉は 忠実、正義。
ほたるぶくろの花が教会の鐘に似ていることからついたとか。

英名は spotted bellflower

日本名の蛍袋の方が、風情があって私は好きです。
蛍が隠れられそうな、ふっくらとした花つきです。

蛍といえば、もう何年も見ていません。
今年は見られると良いなぁとの思いを込めて、描きました。

ダイソーの色画用紙の濃い青色がなくなってしまったので、黒に描いたのですが、ちょっと暗いですね。





少し前に描いた野生化したスイートピーのスケッチ。



整形外科に行ったら待合室の本棚の本が空になっていました。
コロナ感染予防で仕方ない事なのですが、この先もこれが普通になるとしたら寂しい気がします。




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