絵酔ダイアリー

イラストと短歌と赤毛のアンの読書備忘録

カーネーション(赤毛のアン)*水彩画

ギルバートと新婚生活を始めたアン。夢の家の隣人となるミス・コーネリアが訪ねて来ます。

格好は少し変わっていますが、心は"あいよぶ魂"とすぐ見抜くアンです。
ミス・コーネリアは男嫌いな独身で、世話好きな老婦人です。
リンド夫人と重なる口撃力?の持ち主でもあります。


***

「最初の子につくってやったものを、 あとの六人がつぎつぎに着てぼろぼろにしてしまったっていうのに、 おかみさんにはそれ以上つくる時間も、 元気も、 気力もないんです。
あの人はね ブライスのおくさん、 犠牲者なんですよ、 ほんとうに。 フレッド・プロクターと結婚した時、 どういうことになるか、 だいたいわかっていました。
フレッド・プロクターというのは、 よくある性根は悪いくせに、 魅力的な男という人でしてね。
結婚したとたんに、 魅力的というほうとはさっさとおさらばして、 性根の悪いほうだけ、 捨てずにとっといたんです。 酒びたりで、 家族は放りだしっぱなしです。 男のやりそうなことじゃありませんか。
ご近所の人たちがめんどうをみてあげなかったら、 あそこの子どもたちは、 まともな服一つ着られなかったんじゃないでしょうかね。

あとになってアンにわかったことだが、 プロクター家の子どもたちにまともな服を着せなくてはと心
をくだいたご近所の人というのは、 ミス・コーネリアだけだったのだ。
「八番めの子どもが生まれると聞いた時、 その子に何か少しつくってやろうと、 決心したんですよ」ミス・コーネリアは話し続けた。

「これが最後でしてね、 今日じゅうに仕上げたいんです。」
「ほんと、 とてもきれいですね。」アンが言った。
「アンの夢の家(掛川恭子訳より」

***






男嫌いなミス・コーネリアの口癖は

「男のやりそうな事じゃありませんか」

何度もこのフレーズが出てくるので、原書ではどう言ってるのかが気になり調べてみました。

「Isn't that like a man?」
   
 とありました。訳者の方はすごいですね。




上記の原書の部分

The other seven have wore out all she made for the first, and
she's never had time or strength or spirit to make anymore.
That woman is a martyr,MrsBlythe, believe me.
When she married Fred Proctor I knew how it would turn out.
He was one of your wicked, fascinating men. After he got married he left off being fascinating
and just kept on being wicked. He drinks and he neglects his family.
Isn't that like a man? I don't know
how Mrs Proctor would ever keep her children decently clothed if her neighbours didn't help her out.'
As Anne was afterwards to learn, Miss Cornelia was
the only neighbour who troubled herself much about
the decency of the young
Proctors.

' when I heard this eight baby was
coming I decided to make somthings for it's,' Miss Cornelia went on. This is the last and I want to finish it today.'
'It's certainly very pretty,' said Anne.

八番目の子として生まれてくる子に、せめて一つは本当に美しいドレスを持たせてやりたいと、そうすれば、望まれて生まれてきたようだから、とせっせと針仕事をするミス・コーネリア。
アンはますます彼女を好きになります。
独身のミス・コーネリアに母性と言う言葉が浮かびます。


マルマンスケッチブック
インクテンスブロック 筆ペン


今日は母の日ですね。



「一本の若木に向きて問ひてをりこのやうな母でよかつたらうか」(稲葉京子)




紫陽花がたくさんの蕾を付けています。




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